【開催レポート】第10回二子玉川エリアマネジメントシンポジウムを開催しました

(一社)二子玉川エリアマネジメンツは、2025年6月1日(日)、二子玉川ライズ スタジオ&ホール(東京都世田谷区玉川1-14-1二子玉川ライズS.C. テラスマーケット 2F)にて、第10回二子玉川エリアマネジメントシンポジウムを開催しました。

第10回 二子玉川エリアマネジメントシンポジウム全体集合写真

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当日の様子

今年は節目となる第10回のシンポジウムを迎え、「過去を知り、未来を描く。二子玉川のこれまでとこれから」をテーマにした本シンポジウムには、会場とオンラインを合わせ、約180名の方々が参加されました。

はじめに、当法人の松本代表理事による開会の挨拶にて、2024年度は東京都市大学との連携協定のほか、新たな取り組みをはじめ、地域の方々と協働する活動を増やしたことなどを伝え、本シンポジウムで掲げたテーマに沿って、地域で活動する方々の声を通し、街の魅力と可能性を再発見するシンポジウムにしたいと呼びかけました。

当法人代表理事 松本 順一

続いて、来賓の国土交通省 京浜河川事務所 佐々木 昇平 所長より 、環境に対する意識や価値観が高まっていく中、水辺空間を活用する当法人への期待の言葉をいただきました。続いて同じく来賓の東京都市大学  野城 智也 学長から、地元の大学として継続的に関わらせていただきたいと、ご挨拶をいただいたのち、第1部へと進みました。

国土交通省 京浜河川事務所 佐々木 昇平 所長
東京都市大学 野城 智也 学長

第1部では当法人事務局の内野より、当法人の2024年度の活動報告及び、2025年度活動方針を説明したのち、連携協定の成果や、学生たちの街への関わり方などを、東京都市大学 西山 敏樹 教授、東京都市大学 西山研究室 所属 程原 菜生 氏より報告いただきました。

当法人 理事兼事務局長 内野 洋介
東京都市大学 西山 敏樹 教授
東京都市大学 西山研究室 所属 程原 菜生 氏

その後、来賓の世田谷区 保坂展人 区長より、行政や地域の方々で、二子玉川エリアマネジメンツを盛り上げていきたいと、挨拶をいただいたのち、後半の各パネルディスカッションに向けたインプットトークとして、二子玉史研究家 佐々木 幹雄 氏より、『「二子玉川」100年の歩みを20分で!』をテーマに、二子玉川の名前の由来などについて、説明をいただきました。

二子玉川史研究家 佐々木 幹雄 氏

各パネルディスカッションでは、ファシリテーターに㈱石塚デザイン事務所 代表取締役 野淵 幹生氏を迎え、最初のセッションでは、セッション①~過去~「”エリマネ”という言葉がなかったころから」をテーマに、㈱東急総合研究所 代表取締役 東浦 亮典氏、名鉄プロパティマネジメント㈱運営本部長兼事業推進副本部長 常木 哲氏、シナジーメディア㈱代表取締役代表取締役社長 佐藤 正一氏、世田谷区玉川総合支所街づくり課長 倉知 浩輔氏にご登壇いただき、ディスカッションを行いました。

ディスカッションでは、二子玉川エリアマネジメンツができるまでの取り組みや、どのような思いがあり設立されたのかということや、世田谷区でエリアマネジメントの前例がない中、どのようなエリアマネジメントを行うかなど、多くの苦悩がある中、区や町会、街の企業といった、立場の違う人たちが団結し、どのようにして街づくりを進めていったかなどを、お話しいただきました。

セッション①~過去~ パネルディスカッションの様子 左から野淵 幹生 氏、東浦 亮典 氏、常木 哲氏、佐藤 正一 氏、倉知 浩輔 氏

次のセッションでは、セッション②~現在~「原動力は、まちにある」をテーマに、楽天グループ㈱ サステナビリティ推進部 細川 瑛代氏、㈱ふたこ麦麦公社 代表取締役 市原 尚子氏、二子玉川小学校前PTA会長 田中 美穂氏にご登壇いただき、ディスカッションを行いました。

現在、街で活動する方々が、街にどのように関わっているのか、また、その原動力として、街のこどもたちなど、次に街を担う人たちの、故郷のような街を作っていきたいという思いであったり、これまでの街の人たちの思いを大切にしつつ、新しいことに挑戦し、次世代に繋げたいという思いをお話しいただきました。

セッション②~現在~ パネルディスカッションの様子 左から野淵 幹生 氏、田中 美穂 氏、市原 尚子 氏、細川 瑛代 氏

最後のセッションでは、セッション③~未来~「二子玉川の未来を創造しよう」をテーマに、㈱ビットメディア 代表取締役社長 高野 雅晴氏、(一財)エコロジカル・デモクラシー財団 代表理事土肥 真人氏、(一社)シブヤフォント 共同代表(代表理事)磯村 歩氏にご登壇いただき、ディスカッションを行いました。

本セッションでは、様々な観点から未来の二子玉川にとって何を大切にするかということや、また、何か新しく始める人たちの思いが掛け合わさって「共創」し、二子玉川独自のモデルができている、というお話であったり、未来に向けたエリマネの役割として、新しいアイデア同士の掛け算になる場所になると良い、という思いを、お話ししていただきました。

セッション③~未来~ パネルディスカッションの様子 左から野淵 幹夫 氏、磯村 歩 氏、土肥 真人 氏、高野 雅治 氏

なお、本シンポジウムでは、全体を通して、グラフィックレコーダーの古谷栞氏にグラフィックレコーディングをお願いし、各セッション終了後、分かり易くシンポジウムの内容を総括していただきました。
※当日のグラフィックレコーディングの記録はページ下部よりご覧いただけます。

グラフィックレコーダー 古谷 栞 氏

最後に当法人の岡崎理事より、当法人として、街にいる様々な人たちの声も拾い上げ、10年、20年、更に街を盛り上げていきたいと閉会の挨拶を述べて、3時間45分にわたるシンポジウムは終了しました。

当法人理事 岡崎 雅子

オンライン配信のアーカイブはこちらからご覧いただけます

当日のグラフィックレコーディング

第10回二子玉川エリアマネジメントシンポジウムを振り返って

今回のシンポジウムは、節目となる第10回の開催にあたり、「過去を知り、未来を描く。二子玉川のこれまでとこれから」をテーマに掲げ、これまでの10年の歩みを振り返るとともに、これからのまちの可能性を多角的に考える機会となりました。

パネルディスカッションでは、エリアマネジメント黎明期の立ち上げメンバーから現役でまちに関わる方々、未来を見据えるプレーヤーまで幅広い登壇者により、多層的な視点から議論が展開されました。

また、当日会場では、地域の記憶を辿る展示企画「二子玉川記憶ミュージアム」も実施し、参加者が自らの記憶を語り合う姿も多く見られました。シンポジウム後の交流会では、登壇者・参加者・地域関係者が立場を超えて意見交換を行い、活発な対話の場となりました。

本シンポジウムを通じて、これまで積み重ねてきたまちづくりの蓄積を再認識するとともに、これからの10年に向けた新たな連携やアクションの端緒が見えました。改めて、二子玉川というまちの多様な関わりしろを活かし、次世代に繋がるエリアマネジメントの可能性を広げていく意義を実感する機会となりました。

今後とも二子玉川の街のため尽力して参りますので、当法人への応援を何卒宜しくお願い致します。

第10回二子玉川エリアマネジメントシンポジウム 関係者集合写真

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