2020年2月25日(火)に宇部市中央町エリアにある若者クリエイティブコンテナ(YCCU)を訪問し、宇部市のまちづくりについてお話を伺ってきました。当日は山口大学の宋先生、宇部市総合戦略局の福永様、㈱にぎわい宇部の森本様の3名にご対応頂きました。
宇部市は市街地に山口宇部空港があり、山陽自動車道が走り、JR新山口駅も近く、陸・海・空の交通体系が充実した住みよいまちです。緑と彫刻に彩られたまなかから少し足を延ばせば、穏やかな瀬戸内の海と緑豊かな山に包まれます。
宇部市発展の礎は、明治期以降の石炭産業の振興により築かれ、現在も瀬戸内有数の臨界工業地帯を形成しています。宇部市では平成30年に策定した「第四次宇部市総合計画後期実行計画」において、「産業力強化・イノベーション創出のまち」、「生きる力を育み、子どもの未来が輝くまち」、「健康長寿のまち」、「共に創る魅力・にぎわいあふれるまち」、「安心・安全で、快適に暮らせるまち」の『5つのまちづくりのテーマ』を掲げ、様々な施策を展開しています。
宇部市の中心市街地は、近年社会情勢の変化によって、商業機能の低下や定住人口の流出など空洞化が顕著となり、魅力と活力のある中心市街地となるよう再構築するよう求められていました。そこで、平成12年3月に「宇部市中心市街地活性化基本計画」が策定され、平成27年3月に策定された「宇部市にぎわいエコまち計画」においては、「市役所周辺地区」、「宇部新川駅周辺地区」、「中央町三丁目地区」を重点整備地区と位置づけ、3地区を連携させた総合的整備計画により、にぎわいの創出と地域経済の活性化を図ることとしています。
そのような上位計画に基づき、㈱にぎわい宇部は宇部市と宇部商工会議所が発起人となり設立したまちづくり会社で、中心市街地の再興とにぎわい作りをおこなっています。
中心市街地にある宇部市中央町エリアは、飲食店や宿泊施設など、集客施設が多く、かつては工業地区の後背地として盛んな街でした。しかし、産業構造の変化やモータリゼーションに伴い、「まちなか」の空洞化が進んでいます。
2017年に設立した若者クリエイティブコンテナ(YCCU)は、「多世代交流スペース」の中にある施設で、「若者」の目線から「まちなか再生」を考える場所であり、「まち」の様々な地域主体の連携の「場」として使われています。 YCCUは、「公・民・学」が連携体制を構築する準備段階として、中央町エリアをベースに、市民と行政、企業、大学などが連携してまちづくりを進めていくための「場所」「環境」をつくることを目的に、①シンクタンク機能、②プロモーション機能、③プラットホーム機能の、3つの機能を基に具体的な事業に取り組んでいます。
中央町の複数箇所に施設の案内サイン 多世代交流スペース しばふ広場 起業・創業支援コンテナとYCCU YCCU内観 社会実験の「出張芝生」で使用した人工芝を床に使用
YCCUで色々と意見交換をさせて頂いた後には、中央町のまち歩きをし、イノベーション創出拠点であるUBE START UP、まちなか回遊を高めるために整備した回遊道路とポケットパーク、 UBEビエンナーレの際に滞在の拠点となっていた空き家をリノベーションしたコンフリ宇部2号店、商店街の空き店舗をリノベーションした昭和女子屋台Labo、などをご案内いただきました。まち歩きをする中で、すれ違った方々満遍なくお声掛けやご挨拶されていたのが大変印象的で、日頃から地域コミュニティに対して、丁寧にコミュニケーションを取られている様子を垣間見ることができました。
UBE START UP外観 壁面にお洒落なボード
全てチョークで書いているとのことポケットパーク コンフリ宇部2号店内外観 コンフリ宇部2号店内観 雨天の日にイベントの出来るスペース インパクト大なネーミングの昭和女子屋台labo
店舗名の表示は敢えて残したとのこと出店している屋台
商品はハンドメイド商品が中心
(参考元:宇部市勢要覧、 にぎわい宇部リーフレット、 若者クリエイティブコンテナリーフレット)