当法人の毎年恒例の活動であり、公益還元事業の一つであるかわのまちアクション2020【マルタウグイと産卵環境づくり】。5回目となる今年も、3月8日に実施を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための政府および東京都知事基本方針を受け、一般参加でのイベントを中止しました。
しかしながら、マルタウグイは毎年変わらず多摩川を遡上しますので、かわのまちアクションのパートナーであるNPO法人せたがや水辺デザインネットワークのお力を借り、当法人のスタッフおよび関係者による最小限の人数で、3月15日(日)に産卵床づくりを行いました。
その後、観察・調査等を毎日数人で社会的距離を保ちながら継続してまいりました(参照:二子玉川まちメディアfutakoloco連載「みきちゃんの水辺観察日記」)。4月2日には魚影を確認し、周辺の野川などでも遡上を確認しておりましたので、魚が遡上しやすいとされる「大潮と満月」に期待しておりましたが…
2020年5月9日現在、多摩川本流に作ったマルタウグイ産卵床での産卵は確認できていません。そこで、大変残念ではありますが、当かわのまちアクションの担当理事である中村輝之が「マルタウグイ産卵床観察 終了宣言」を発出いたしましたので、以下に、産卵床づくりから18回、毎日のように現地で観察を続けてきた中村からのメッセージをご紹介いたします。
ご協力・ご関心をいただきました皆さまに心よりお礼申し上げます。3月末、当活動は二子玉川ライズS.C. 「サステナブルな取り組み」助成をいただき、大いに励まされました。今回に懲りず、コロナウイルス感染症対策が終息後には再び元気に多摩川の環境整備活動を実施してまいります。引き続きのご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
【マルタウグイ産卵床観察2020 終了宣言】2020.5.09
今日は5月の前半の大潮の最終日でしたが魚影を見ることはできませんでした。
「多摩川森林組合(マルタウグイを愛してやまない会)」の方々も5月7日でマルタ産卵終息宣言を出されていました。
残念ながら、今年も産卵の「バシャバシャシーン」を見ることができませんでした。一応今日で観察は終了とします。
思えば、今年の産卵床づくりは昨年の10月の台風で流れが大きく変わり、従来の場所でできなくなったこと。新型コロナウイルスの影響もあり、出足からつまずいた感じでした。
それでも、雨で作業が1週遅れながらも何とか、関係者のお力を借りて実施することができました。
話に聞くと、今年は昨年の台風や河川敷復旧工事等の影響なのか、マルタウグイの遡上そのものが少なかったようです。
これまで、中心となってこの活動を支えてくれた中西修一さんがこの産卵床づくりの作業の翌日に急逝されました。中西さんへいい報告が出来なくて残念だけど、来年に期待しましょう!
かわのまちアクション「マルタウグイの産卵床づくり」にご尽力いただいた皆さまありがとうございました。
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