(一社)二子玉川エリアマネジメンツは7月7日(日)、地域の子どもたちが水辺観察の授業などで利用する多摩川河川敷の野川階段護岸(通称「野川ベース」)の除草・清掃活動を地域有志の方々と実施しました。
当法人が2016年以来、公益還元活動・かわのまちアクションの一環として行ってきた、野川ベース整備。多摩川の支流である野川の階段護岸およびその付近を定期的に清掃し、同時に在来植物や木陰の保全・環境維持などを行うことで、地域の自然観察拠点であり水辺の憩いの場を地域の方々と一緒に作ってきました。
今回はNPO法人せたがや水辺デザインネットワークが開催する「あそびの日」に合わせて、7月の第一日曜日である7月7日に開催しました。関係者11人で作業を行い、無事完了することができましたので、事前の下見と当日の作業の様子を写真とともにレポートいたします。
「野川ベース整備」下見と当日の様子
6月26日(水) 野川ベース下見
多摩川・二子玉川築堤工事のため現在立ち入りのできない野川ベースですが、国土交通省京浜河川事務所の協力のもと、下見を実施しました。
木の陰に隠れた上流側は枯れ葉や泥が少し溜まり、掃き出しだけで綺麗になりそうな一方で、下流側は背の高い草が生い茂っており、除草作業が必要な様子でした。自然のシェードとして活躍するクルミの木も葉が地面につくほど伸びきっていました。
7月7日(日) 野川ベース整備 活動日
集合は朝9時半。草が生い茂っていた広場部分は、京浜河川事務所、日本国土開発株式会社の皆さまにより事前にきれいに除草され、作業箇所は子どもたちが水辺を乗降する階段護岸のみとなりました。
この階段護岸は下半分がコンクリートブロックを積み重ねたもので、その隙間から草が生い茂っています。一段一段手作業で除草し、詰まった泥をこそげ落とす作業が続きます。伸びきったクルミの木は、枝の先を少しだけ剪定し、野川に下りやすくなるように整えます。
除草や枯れ葉の掃き出しが終わると、バケツリレーをして階段を水で洗い流します。
作業開始から約30分、短い時間でしたが、集中して作業を行い、子どもたちの水辺観察が安全に行える環境を整えることができました。
あそびの日の様子
同日10時からはNPO法人せたがや水辺デザインネットワークによる、あそびの日が開始され、多くの親子が野川での生き物観察を楽しんでいました。
今年の「野川ベース整備」を終えて
整備終了後から子ども達が元気よく野川の生き物観察をしている姿を見て、喜ぶ一同。地域の子ども達が今年も水辺観察を楽しめるよう、また、二子玉川の自然資産である多摩川と水辺環境の保全および安全利用啓発につながる活動を、地域有志と一緒に作っていきたいと思います。
ご協力いただいた関係者のみなさま、ありがとうございました。