【開催レポート】親子こうざ「ぼうさいマイ・タイムライン2022」

本講座は、2019年台風19号により甚大な被害が発生した多摩川流域における今後の治水対策の取組として、「多摩川緊急治水対策プロジェクト」(国土交通省京浜河川事務所公式サイト)内の、「減災に向けた更なる取組の推進(ソフト施策)」に基づき、2020年より開催しています。

今年度の開催にあたっては、人と自然の調和がとれた環境社会づくりに寄与するNPO法人水・防災機構と、人と自然の調和がとれた環境社会づくりと災害のない社会をつくるNPO法人気象と地域防災フォーラムと、当法人とが共催で行いました。

後援は世田谷区教育委員会、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所、協力を玉川町会、世田谷区二子玉川まちづくりセンターの他、地域ボランティアからいただきました。

今年度の開催告知記事はこちら→今年も開催!親子こうざ2022【ぼうさいマイ・タイムライン】

昨年の参加者レポート

11月3日(木・祝)開催当日について

会場は、二子玉川まちづくりセンター3階活動フロアー(世田谷区玉川4-4-5)で、13時30分から16時の間、小学生を中心に親子で16名の参加者と共にスタート。休憩を入れながら3部構成です。

はじめに、テレビやラジオで天気予報出演や天気教室などの講師もしている気象予報士の熊谷琴葉先生から「気象解説と観天望気の書づくり」を教わりました。天気のことわざ「ツバメが低くと飛ぶとお天気は?」といったクイズや観天望気の書づくり、時には演劇も交えながら気象について学びました。

休憩をはさみ、第2部は鎌田南睦会副会長であり防災士でもある細田正実さんから、実際に経験された台風19号の時の自治会の対応やまちの状況について教わりました。警報発令の時間や避難場所に避難されている大勢の人、台風が去った後のまちの写真を見ながら、「いざという時の情報収集のしかた」についても学びました。

第3部は(一社)河川情報センターの鮎川一史先生から「マイ・タイムライン(避難計画)」の作成方法を教わりました。地震だけではなく水害時における避難を想定した計画キットを用いて、質疑応答も交えながら、自分だったら?の避難計画について実際に作成しました。参加者の子どもたちからは「避難時の持ち物」や「何で台風情報を知るのか」といった質問が活発に行われ、同伴のお父さんやお母さんともいざという時の備えや避難計画について話し合いながら、クイズ形式で仕上げます。

(ここからネタバレ!)「避難する時に持って行くものを準備するタイミングはいつ?」や「安全な場所へ移動を始めるタイミングはいつ?」といった鮎川先生からの質問に対しての「解答」は、実は「どれも正解」。その意味は、自分の家族構成や生活環境などによって一人ひとり避難計画は異なるから。だからこそ「My」タイムラインなのだと一同が納得しました。

講座の最後に世田谷区二子玉川まちづくりセンターより、世田谷区の災害関連提供情報サービスについてご案内をいただきました。

閉会の挨拶は、玉川町会の中村輝之事務局長よりいただきました。普段から地域の防災活動に尽力されている中村さんは、台風19号によって地域で発生した水害に触れながら、「地域で指定されている避難場所への避難だけではなく、分散避難についても家族で考えてることが大切」と、参加者へ呼び掛けました。

その後、参加者一同で記念写真を撮影して無事終了しました。

開催を振り返って

普段の暮らしの中で突如発生する災害。安全に見える街で、大雨や台風が襲来したら?地震が発生したら?想定外の事態に備え、いざという時に自分や大切な人たちを守るための、オリジナルな避難計画を作成しておくこと。それが今回の防災マイ・タイムライン講座で学んだことです。

当法人も防災の情報発信や啓発活動を継続して行うことで、地域の方々の安全な暮らしに寄与します。引き続き、地域の方々が興味を持ってご参加いただける機会を設けていきたいと思います。

当法人の情報交流拠点Futako Fun Baseには、水害や防災に関する各種配布資料を設置しておりますので、二子玉川駅近くへお越しの際はお気軽にお立ち寄りいただき、ご自宅や職場へお持ち帰りください。Futako Fun Base 場所はコチラでご確認ください。

エリマネスタッフも避難計画づくりにトライ!

(担当: 柳)

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