【開催レポート】「第一回二子玉川橋脚未来会議」を開催しました

(一社)二子玉川エリアマネジメンツは、3月25日、「第一回二子玉川橋脚未来会議」を開催し、「二子玉川 水辺と道路のボランティア・サポート・プログラム」(以下、VSP協定)の行政関係者および地域有志の皆さま、合計31名の参加者とともに、国道246号新二子橋橋脚エリアの未来を考える会議を行いました。

 本会議は、地域の声を反映させた新二子橋橋脚エリアの「未来イメージ」をつくる土壌として管理者と有志の地域住民の交流を図ることを目的に開催されました。第一回目となる今回は、VSP協定の行政関係者やこれまで活動に主体的に関わっていた地域有志の皆さまに限定しての実施となりました。一般社団法人CLEAN&ARTの傍嶋賢さん、地域有志で二子玉川カヌー部の米沢拓繁さん、国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所の大川徳郎さんの講演のほか、参加者全員参加で課題解決のアイデアを考えるワークショップが行われるなど、大いに盛り上がりました。

VSP協定締結に至った経緯や協定の目的については以下の記事をご参照ください。

当日の様子

 まずは、当法人の佐藤代表理事による開会の挨拶にて、これまでの行政からのサポートに感謝を伝えるとともに、「橋脚エリアをわが子のように愛してくれる皆さまがいるからこそ、サポート体制が整ってきた。普段より活動いただいている地域有志が活動の主役。」と呼びかけました。

 第一部は、”「クリーン」と「アート」から、持続可能な社会の実現に貢献する”をミッションとし、渋谷区の落書き対策プロジェクトを受託する一般社団法人CLEAN&ART代表理事、兼SOBASUTA株式会社代表取締役 傍嶋賢さんの講演から始まりました。「渋谷区の落書き問題と課題解決に向けて」というタイトルで、落書きの基礎知識や過去の取組み、対策方法についてお話しいただきました。

 その後、当法人から、「二子玉川水辺の状況と活動報告」として、VSP協定の締結から1年目となった22年度の活動と、多摩川河川敷をつかったまちづくりプロジェクト「Mizube Fun Base(ミズベファンベース)」のこれまでの経緯や公共空間としての河川の今後について報告しました。

 休憩を挟み、第二部は、有志による橋脚落書き消し活動の発起人である二子玉川カヌー部の米沢拓繁さんより、活動が始まった経緯や有志としての想い、今後の展望をお話しいただきました。

 続いてご登壇いただいたのは、2022年2月に締結されたVSP協定の立役者でもある国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所管理第一課・保全対策官の大川徳郎さん。VSP協定の解説や協定に至った背景をご説明いただきました。

 第二部の後半は、参加者を4つの班に分けてワークショップを実施。橋脚壁面活用における課題として「落書き防止」「運営資金調達」「景観デザイン」の3つの中から議論したいテーマを選んで問題点を共有したのち、選択したテーマの課題解決のためのアクションについてアイデアを出し合いました。議論したアイデアは各班模造紙に書き込み、5分間で発表。活発な議論のなかで生まれた疑問は、その場にいる各行政担当と、できる・できないといった意見交換をしながら、参加者全員で橋脚エリアのコンディションの理解を深めていきました。

 最後に、当法人の中村輝之理事(公益還元担当理事)が閉会の挨拶を行い、「これからも二子玉川のまちがもっと良くなるように力を貸してほしい」と締めくくりました。

二子玉川橋脚未来会議について

 当法人は、今後も該当エリアの「未来」を見据えながら地域の声を反映させていくことを目指して「二子玉川橋脚未来会議」を開催します。今回は橋脚活動の今年度成果の振り返りと次年度の方向を確認・共有する場となりましたが、次回(24年3月予定)では地域の方にも広く参加を呼びかけ「未来イメージ」づくりへと進めていく予定です。

かわのまちアクション橋脚清掃&アート装飾について

 二子玉川では2016年から、水辺を愛する有志による定期的な新二子橋橋脚の落書き消し活動が行われてきました。当法人は2018年、この活動の持続的な発展に協力し支援するため、公益還元事業「かわのまちアクション」の一環として、橋脚周辺の清掃と壁面の美化(落書き消し)活動および再発防止のための壁面利活用(アート装飾)を開始し、活動継続のために許可申請と行政協議の引き受けのほか、用具や溶剤等の提供を行ってきました。
 地域の交流・憩いの場として、誰もが安全に気持ちよく利用できるように、橋脚周辺の落書きを消し、清掃作業を行うとともに、落書きの再発防止を目的とした壁面装飾などの活用を推進していきます。

これまでの活動はこちら

202年5月に開催したイベント当日のレポートはこちら

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